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■防人 |
■1999年10月01日 金曜日 21時11分03秒 |
私、大学で戦時中の燃料需給計画について調べた関係で、防衛庁戦史研究所やら国会図書館やらでそのテの関係の書物やら怪し気な紙切れやら読んだことありますがね、大体ミッドウェーの敗因については通説どおりの見解をしてる軍人や戦史家が多かったです。 ただ、最近元海軍中佐の奥宮正武氏が「真実の太平洋戦争」って本を出されたんで読んでみたら、 「たとえ我が方の情報が洩れていようと、二兎を追うかのような任務が与えられていようと、我が機動部隊はそれらのいずれをも克服できる実力をもっている、と信じていた 〜途中略〜最も恐れていたことは、米空母が出現するではなくて、それが出現しないことであった。そこで我が方の行動が洩れたとしても、それによって米空母部隊が出撃して来るならば、望むところである 〜途中略〜私も、よほどのことがない限りこの作戦は成功するであろうと考えていた。」 ここまでなら、そうかい、敵をおびき出す餌として情報をリークしたのか、一理あるかな?と思えるんですが、結論がすごいんです。 「本作戦失敗の主因の一つは、連合艦隊司令部や機動部隊司令部の作戦関係者たちの、機動部隊の実力に対する過信であり、他の一つは、我が方に運がなかったことにあった、と私は分析している。」 みなさん、この結論、どう思います? ただ、奥宮中佐は、作戦は成功してもミッドウェー占領後の補給はどうするんだろ?とは思っていらしたみたいです。
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