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<516> 大和VSアイオワ考察 その1(注:ものすごく長いです)

■天翔 ■1999年12月20日 月曜日 21時06分11秒
>アイオワさん
 はじめまして、天翔と申します。この掲示板に寄生している「つっこみ虫」
です(^^; よろしくお願いします。


◆大和VSアイオワ
 これは艦船ファンの間で延々と繰り返されてきた議論ですね。現実には起
こらなかった状況であるがゆえに、想像もまたかきたてられるものです。

 最近アイオワ級が退役したこともあって、船体構造などが少しづつ明らか
になってきました。それにつれ「発射速度とレーダー射撃でアイオワ有利」
とする『アイオワ神話』が若干揺らぎつつあります。

 そこで、これらを総括して私なりに考察してみました。以下の通りです。


1)主砲攻撃力
 大和級は45口径46.0cm、アイオワは50口径40.6cmです。さて、どちらが強
力なのでしょうか。

#全然関係無いですが、砲身長から砲の長さを計算するとそれぞれ46×45=
#2070cmと40.6×50=2030cmとなって実は大和の方が長いのです。

 それぞれ以下の通りとなります(計算式は省略します)。

・主砲弾1発当たりの運動エネルギー(砲弾一発当りの破壊力)
 大和はアイオワ比1.25倍で断然大和有利です。ちなみに長門比で1.46倍に
なります。

・艦が一定時間当たり発射できる主砲弾の運動エネルギー(全門斉射時継続
時の破壊力)
 上記の数値に主砲の門数と発射速度をかけたものです。これはアイオワが
大和の1.06倍になり、ややアイオワ有利です。


 以上より、主砲弾1発当たりでは断然大和有利、一定時間当たりの主砲弾の
投射量ではアイオワがやや有利です。

 ただ、実戦時ではカタログ値通りの発射速度はまず維持できません。弾着
照準観測をしながら修正しつつ撃つわけですし、戦闘が長引けば人員の疲労
も考えなければなりません。特に前者の理由から、アイオワの発射速度によ
る優位(1.5発/分対2発/分)はほぼなくなると思います。

 しかし、日本の製鋼技術が劣っていたことと水中弾道重視の平頭弾のため、
砲弾の貫通力はアメリカに比べて低かったようです。

(続く)
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mail : <tensyo@d1.dion.ne.jp>

このメッセージには2つのレスが付けられています。

<523> 「つっこみ虫」へのつっこみ・・・ <志賀フリーク高橋> ■1999年12月21日 火曜日 04時32分06秒
<519> なるほど <アイオワ> ■1999年12月21日 火曜日 00時24分06秒