アメリカのレーダー射撃は、やはりソロモンの頃から比べれば、レイテのときは、格段に進歩していたのではないでしょうか? 山ほど撃ったかも知れませんが、闇の中で命中弾を得ることだけで、すごいことです。 帝国海軍の主砲の命中率は、確かに遠距離では、スラバヤ沖の例を見ただけでも、悲しいものがありますが、サマール沖での命中率は、さすがに精鋭と思わせるものがあります。 僕は、何より、その精鋭の中の精鋭、主砲方位盤射手(また出た)村田大尉と、同様の力量を持つ、旋回手、動揺手のトリオに、それまでの経験と技術の粋を結集した主砲測距儀・方位盤の力は、 絶対に世界最高峰だったと思いますし、3万メートル以内なら、初弾命中が必至であったと、堅く信じています。
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